銀河英雄伝説の世界になぜか原作知識ありの主人公がオリキャラ帝国貴族に憑依してしまい幸せな人生を送るために何とかやっていく話。
主人公は朝起きると帝国の伯爵家の時期当主7歳となっており、それでも納得して生きていくうちにラインハルトやキルヒアイスと懇意(?)になり、原作知識を利用したりで有能だと勘違いされながら生きていくといった内容である。
正直に言うと原作知識ありとか、力のある家に生まれ変わるとか憑依するとかは主人公が強くなりすぎるような気がするのであまり好みの設定ではないのですが、ここの主人公は程々の欲と普通の良心と平凡な頭をもっているだけの凡人なので知識が生かしきれていない。しかし周囲の勘違いや悪運の助けもあり何とかぎりぎりやっていくといった感じで面白いです。
シリアスやギャグのバランスもいいと思いますし、完結もそろそろと言った気配、原作を知っている方なら面白いのではないかと思います。
ところで私こういう憑依物や過去の自分に戻る作品を読むたびに思うのですが、こういう設定のとき元の体の精神はどうなったのでしょうか?
その辺をうまく解決している作品もありますが解決していない作品も多いです。それでも面白い作品は面白いのですが時々気になってしまいます。
特に憑依は元の人格とは全く違う人格がが入ってくる、つまり元の人格は死んだも同然なのではないかと思うのでその辺が気になってしまうのです。まあ私の精神安定のために可能な限り気にしないようにしてますが。
ちなみに個人的になんとなく程度の話ですが、この手のジャンルで元の人格等についてうまいこと説明をつけている作品は面白いことが多いような気がします。
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